NEWS(業界関連ニュース!)

伝統と上質を兼ね備えたファインペーパー『コンケラー』の復活

NEWS(業界関連ニュース!)

世界的に有名な紙『コンケラー』シリーズの復活

『コンケラー(Conqueror)』は、イギリスで誕生した高級ファインペーパーで、上品な風合いとエンボス模様が特徴の印刷用紙です。
歴史あるブランドならではの品格と存在感があり、欧州をはじめ世界中で名刺・レターヘッド・会社案内など、格式ある印刷物に使われています。

紙の表面には「レイド(簀の目)」や「ウーブ(織り目)」といった控えめなエンボスパターンがあり、光の角度によって美しく表情が変化します。

なぜ復活?やめていた理由は?

コンケラー(conqueror®)は、英国で1888年に誕生し、
現在100を越える国々で高い評価を獲得するペーパーブランドです。

2022年9月にメーカーであるアルジョウィギンス:スコットランドが倒産し生産が中止されていました。その後、欧州大手紙商のアンタリス社が製品ブランドを回収し今回のリニューアル発売に至ってます。 

『コンケラーN』としてリニューアル

コンケラーは生産メーカーが変わり従来品と区別するために『コンケラーN』としてリニューアル発売されました。

コンケラーには各種のテクスチャー・紙厚・カラーのバリエーションがあり、
用途に合わせたコーディネートが可能です。

ここで従来品との違いですが新規格として400gの厚物が追加されました。
また、紙の目が今まではY目だったのが生産の都合上T目になっておりますのでご注意ください。 

銘柄寸法連量米坪
コンケラーレイドN450×64028.8100ダイヤモンドホワイト
ブリリアントホワイト
ハイホワイト
オイスター
720×102088.1120
117.5160
161.6220
220.3300
293.8400ブリリアントホワイト・ハイホワイト
コンケラーウーブN450×64028.8100ダイヤモンドホワイト
ブリリアントホワイト
ハイホワイト
オイスター
720×102088.1120
161.6220
220.3300
293.8400ブリリアントホワイト・ハイホワイト
コンケラーCX22N450×64028.8100ダイヤモンドホワイト
ブリリアントホワイト
ハイホワイト
720×102088.1120
183.6250

それぞれの特徴

クラシックな風合いを持つ「レイド(laid)」加工のモデルです。
表面に施された簀の目(すのめ)状の細かな縞模様が特徴で、視覚的にも触覚的にも高級感のある一枚。
「N」は日本国内流通品を示しており、用途に応じたサイズや厚みのラインナップが整っています。

織物のようなきめ細かい風合いが特徴の紙です。
表面は「ウーブ(wove=織り)」という名のとおり、目立つ模様はなく、非常に滑らかで均質な質感を持ちます。
レイドのような凹凸はありませんが、マットで品のある質感があり、落ち着いた印象を与える高級用紙として定評があります。

“CX22”という名は、表面の滑らかさを表すグロスレベルに由来し、非常にフラットで光沢を抑えた上質な仕上がりが特徴です。「レイド」「ウーブ」が風合い系であるのに対し、CX22は**“印刷映え”を重視する高級プレゼン資料や写真表現向け**のファインペーパーです。

コンケラーNシリーズの用途

旧コンケラーからレターヘッド、封筒、名刺などの“ステーショナリー”としての用途が多かったです。 
その色彩や手触りを通じて、大切なメッセージやイメージを強いインパクトで伝えます。
コンケラーNも雰囲気をそのままに生産されましたので生まれ変わった『コンケラーNシリーズ』をお楽しみください。 

株式会社立川紙業
五十嵐 広治(いがらし こうじ)

日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人

紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中

・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやyoutubeなどSNS運用による情報発信

全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて
紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。

タイトルとURLをコピーしました