桜の繊細さを描き出す。タント P-50・L-50の色彩マジック
「タント(TANT)」の名前の由来は、イタリア語の「Tanto(たくさん)」から。
その名の通り、200色近い圧倒的なカラーバリエーションを誇るファンシーペーパーです。
今回は、これからの季節に欠かせない「桜」の表現に最適な2色、P-50(ペールピンク)とL-50(ライトピンク)をご紹介します。
実は、当店で人気のペーパークラフト「kami-bonsai 桜」の花びらにも、まさにこの2色が使われています。
メインである「タント」という紙が、なぜ桜の表現においてプロに選ばれるのか。その魅力を紐解きます。
タント P-50 と L-50 とは?
タントの「50番」系統は、日本人の心にある桜のイメージを具現化したような絶妙なピンクです。
タント P-50:ペールトーン。 光に透けるような、白に限りなく近い淡い桜色。
タント L-50:ライトトーン。 春の陽光を浴びて、パッと明るく発色する標準的なピンク。
この「トーンの差」こそが、平面的な紙に奥行きと物語を与えてくれます。
特徴・質感
タントが多くのクリエイターに愛される理由は、そのバランスの良さにあります。
繊細なクレープ状のエンボス 表面の細かな凹凸が光を優しく分散させ、マットで上品な質感を生みます。
「両面同色」の強み 紙の裏表に色の差がないため、切り絵や折り紙など、断面が見える加工に最適です。
混色によるリアリティ P-50とL-50を混ぜて使うことで、本物の桜のような「色のゆらぎ」を表現できます。
【実例】kami-bonsai 桜 のこだわり
実際にこの紙を使用している「kami-bonsai 桜」では、色の役割を明確に分けています。
kami-bonsai 桜
外側の花びらには P-50 を使い、光に溶けるような柔らかい輪郭を。
中心に近い部分には L-50 を配し、花の生命力と華やかさを。
タントという素材の組み合わせによって、「本物以上の桜らしさ」が作り出されているのです。
印刷・加工との相性
印刷: どちらもインクが沈み込みすぎず、柔らかな発色になります。
加工: 程よいコシがあり、パンチでの抜き加工も非常にシャープに仕上がります。
接着: 木工用ボンドなどとの相性も良く、立体制作にストレスを感じさせません。
厚さ・連量と用途
厚さのラインナップは70kgと100kgの2パターン
70kg:リーフレット・書籍の遊び紙
100kg:名刺、カード、ポスターなど
紙の風合いと色展開
表面に細かな凹凸を施した優しい手触り
マットで上品、光を抑えた質感
色展開:全200色(パステル~ビビッド、モノトーン系まで幅広く対応)
表面は少しエンボスがある特徴的な仕上がりですが、印刷のノリは良好です!
I (イルミナント):鮮やかに発色する蛍光色
F(フレッシュ):みずみずしく彩度の高い色
C(クリア):にごりなく透き通ったきれいな色
O(オフカラー):色味をおさえた繊細な色
P(ペール):やさしい印象のある淡い色
E(エコロジー):自然の息吹を感じる色
L(ライト):くもりのない明るい色
N(ニュートラル):タントの基準となる色
V(ヴィヴィッド):はつらつとした躍動感あふれる色
D(ダーク):しっかり色味を感じられる濃色
H(ヘヴィー):重厚感のある深い色
X(エクストラ ダーク):深い色を追求した特別な濃色
M(マイルド):調和しやすい中間的な色
G(グレーシー):グレーを含んだ上品な色
C(クリア):にごりなく透き通ったきれいな色
S(スタンダード):無彩色の標準的な色
Y(イエロイッシュ):うっすらと黄味を感じさせるやわらかな色
B(ブルイッシュ):わずかに青味がかったクールな色
R(レディッシュ):ほんのり赤味を帯びた暖かみのある色
こんな方におすすめ
桜をテーマにした特別な招待状やカードを作りたい方。
kami-bonsaiのような本格的なペーパークラフトに挑戦したい方。
多くのピンクから、プロが選ぶ「間違いのない2色」を知りたい方。
株式会社立川紙業
五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやyoutubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて
紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
