「店舗のガラスに告知を貼りたいけれど、糊が残らないか心配」「貼り直しに失敗したくない」——ガラス面への掲示では、こうした悩みがつきものです。そこで選択肢になるのが、ユポ・コーポレーションの透明吸着シート「XAD1101」です。糊を使わずに貼って剥がせる自己吸着タイプで、内側から貼って外へ見せる「内貼り」にも対応します。この記事では、XAD1101がどんな素材なのか、印刷適性、厚さとサイズの選び方、似た素材との違い、よくある疑問までを整理します。読み終えるころには、ご自身の掲示物にXAD1101が向いているかどうかを判断できるはずです。
XAD1101とは?基本スペックと名前の由来
この章では、XAD1101がどんな素材で、一般的な粘着シートと何が違うのかを整理します。品番だけでは中身が分かりにくい素材ですので、まずは基本の位置づけと、選ばれている理由をつかんでください。ガラス面への掲示で素材を絞り込む前の土台になる部分です。
基本情報(メーカー・分類・特徴)
XAD1101は、合成紙「ユポ」でおなじみのユポ・コーポレーションが手がける、透明タイプの自己吸着シートです。紙もっと!では「デジタル印刷対応」「透明・半透明素材」「水につよい紙」、そしてYUPOのカテゴリで取り扱っています。一般の粘着シートと違い、吸着面にベタツキ感がありません。高透明のため、未印刷の部分もすっきりとした仕上がりになります。
名前の由来とコンセプト
「XAD1101」はユポ・コーポレーションの品番で、名前の由来として公開されている情報は確認できていません。ただし商品名の「ユポ 透明吸着」が、そのまま素材のコンセプトを表しています。ユポは耐水性に優れた合成紙、透明は景観を邪魔しないこと、吸着は糊を使わずに貼ること。この3語で性格をほぼ言い切れる素材です。
XAD1101が選ばれる3つの理由
第一に、貼り直しができることです。マイクロ吸盤式の自己吸着構造で気泡が入りにくく、糊残りもないため、再剥離・再利用ができます。第二に、高い透明度です。ガラス面の景観を損なわずに情報を掲示できます。第三に、ユポベースならではの耐水・耐候性で、湿気の多い場所や屋外のウィンドステッカーにも使えます。

XAD1101のオンデマンド印刷適性とおすすめ活用法
ここでは、XAD1101にどんな印刷ができて、どんな掲示物に向くのかを整理します。透明素材ならではの見え方の注意点もあわせてお伝えしますので、印刷データを作る前に目を通しておくと安心です。仕上がりのイメージ違いを防ぐための章です。
発色とトナー定着の実際
紙もっと!ではXAD1101を「デジタル印刷対応」のカテゴリで取り扱っています。ただし白い紙に刷るときとは見え方が変わる点に注意が必要です。たとえば写真やベタ面は、背景が透けることで濃度が薄く見えがちです。白版(ホワイトインク)を敷けるかどうかで仕上がりが大きく変わるため、使用する出力機の仕様を事前に確認してください。
主な活用シーン
- 店舗ガラスの内側からのポスター・POP掲示(内貼り)
- 展示会・イベントでのガラス面の演出
- オフィスやショールームの透明サイン
- 営業時間の案内や季節ごとのキャンペーン告知
紙のソムリエが現場で見た使われ方
実務でXAD1101が選ばれるのは、貼り替える前提の掲示物であることがほとんどです。営業時間の変更、期間限定のキャンペーン、季節の告知など、内容が定期的に入れ替わる情報ほど、糊残りしない自己吸着の利点が効いてきます。逆に、一度貼ったら数年動かさない常設サインであれば粘着タイプでも困りません。掲示物の「寿命」から素材を選ぶと、失敗が減ります。




XAD1101の厚さ・連量の選び方
紙選びでは連量(厚さ)に悩むことが多いのですが、XAD1101については事情が少し違います。この章では、連量という言葉の基礎を押さえたうえで、XAD1101で実際に迷うポイントがどこにあるのかを整理します。発注前の確認事項として活用してください。
連量とは(初心者向け補足)
連量とは、同じ寸法の紙1,000枚分の重さ(kg)のことで、紙の厚さの目安として使われます。四六判(788×1091mm)や菊判(636×939mm)といった原紙サイズごとに数字が変わるため、比較するときは同じ判で見るのが基本です。ただしXAD1101は紙ではなく合成紙ベースのため、連量ではなくミクロン(μ)表記になります。
用途別の連量早見表
XAD1101の厚さは150μの1種類のみです。そのため厚さで迷う必要がなく、検討はサイズ選びに集約されます。紙もっと!で取り扱っているサイズと入数、向いている用途は次のとおりです。
| サイズ | 寸法(mm) | 入数 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| A4 | 210×297 | 200枚入 | レジ横の案内、小型POP |
| B4 | 257×364 | 100枚入 | 営業時間・キャンペーン告知 |
| A3 | 297×420 | 100枚入 | 店頭ガラスのお知らせ掲示 |
| SRA3 | 320×460 | 100枚入 | 塗り足しのあるデザイン |
| 438×311 | 438×311 | 100枚入 | 大判機での面付け |
迷ったときの選び方
まず掲示したいガラス面の寸法を測ることから始めてください。そのうえで、仕上がりサイズより一回り大きい規格を選ぶと、塗り足しやカット代に余裕が出ます。たとえば断ち落としのあるデザインならSRA3、面付けして数を取りたいなら438×311という具合です。入数はサイズごとに決まっているため、必要枚数とあわせて確認しておくと無駄がありません。

XAD1101の風合いと色展開
仕様表からは読み取りにくいのが、手に取ったときの感触や、実際に貼ったときの見え方です。この章では、XAD1101の質感と、掲示物としてどう見えるのかを整理します。サンプルを手配する前のイメージづくりにお役立てください。
手ざわりと質感
XAD1101は紙ではなく合成紙ベースのため、手にしたときの印象はしなやかなフィルムに近いものです。吸着面はマイクロ吸盤構造で、触ってもベタつきません。粘着シートのような「貼ったら最後」という緊張感がないので、位置決めがしやすいのが特徴です。気泡が入りにくいため、施工に慣れていない方でもきれいに貼れます。なおXAD1101にカラーバリエーションの設定はなく、透明の1種類のみです。

XAD1101とよく比較される紙との違い
XAD1101を検討するとき、同じユポシリーズのなかで候補に挙がる素材があります。ここでは紙もっと!で取り扱っている2銘柄と並べて、性格の違いと選び分けの目安を整理します。比較検討で迷っている方はこの章から読んでも構いません。
比較表
| 銘柄 | タイプ | 貼り方 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| XAD1101(透明吸着ユポ) | 透明の自己吸着シート | 糊を使わず貼って剥がせる/内貼り可 | ウィンドステッカー・屋外ステッカー |
| サクションタックアウトドア WKO280(屋外用吸着ユポ) | 吸着タイプのユポ製合成紙 | 糊を使わず繰り返し貼ってはがせる | ウィンドウサイン・POP・案内表示 |
| デジタル印刷ユポ YPI 150 | 高白色の合成紙 | 吸着機能なし(通常のシートとして使用) | POP・ポスター・パッケージ・ラベル |
使い分けの目安
ガラスの内側から外へ向けて見せたい、景観を隠したくない。そうした掲示ならXAD1101が第一候補です。掲示面を白く見せたい、しっかり発色させたいという場合は、高白色の合成紙であるYPI 150が向きます。ガラスや金属など平滑面に繰り返し貼ってはがしたいけれど透明である必要はない、というときはWKO280も候補になります。「透明かどうか」と「貼ってはがすかどうか」の2軸で考えると迷いにくくなります。
XAD1101のよくある質問
最後に、XAD1101について問い合わせをいただくことの多い疑問をまとめます。厚さの考え方、印刷対応、購入単位、屋外使用の可否など、発注前に確認しておきたいポイントを取り上げました。仕様表だけでは判断しづらい部分の補足としてご覧ください。
Q. 厚さはどれを選べばよいですか?
A. XAD1101の厚さは150μの1種類のみです。厚さで迷う必要はなく、掲示したい場所に合うサイズを選んでいただければ大丈夫です。
Q. オンデマンド印刷に対応していますか?
A. 紙もっと!では「デジタル印刷対応」のカテゴリで取り扱っています。透明素材のため白版の有無で仕上がりが変わります。使用する出力機の仕様を事前にご確認ください。
Q. 何度も貼り直せますか?
A. 糊を使わない自己吸着構造で、再剥離・再利用が可能です。位置がずれた場合も剥がして貼り直せます。
Q. どのくらいの単位で購入できますか?
A. サイズごとに入数が決まっており、A4は200枚入、B4・A3・SRA3・438×311は100枚入です。
Q. 屋外でも使えますか?
A. ユポをベースにしているため耐水・耐候性があり、用途としてウィンドステッカー・屋外ステッカーが挙げられています。
まとめ:XAD1101はこんな方におすすめ
- 店舗のガラス内側にPOPや告知を貼りたい方
- 透明で景観を損なわない掲示素材を探している方
- 糊残りせず再利用できるシートを使いたい方
- 季節やキャンペーンごとに掲示を貼り替える店舗運営者の方
- 水や湿気に強い掲示物が必要な方
XAD1101の購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
XAD1101は、紙の通販専門店「紙もっと!」でご購入いただけます。サイズごとの価格と在庫は商品ページで確認でき、全国へ発送しています。ガラス面への掲示で素材選びに迷ったときは、用途と掲示期間を手がかりに考えると絞り込みやすくなります。水に強い掲示物をお探しの方は、耐水POP用紙もあわせてご覧ください。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
