クセのない白い紙が欲しい。でも安っぽくは見せたくない。しかも環境に配慮していると言えるものがいい——名刺やリーフレットのご相談で、よくいただく条件です。今回ご紹介するクラークケントFは、特種東海製紙の白色度が高い古紙配合のケント紙。連量は70kgから265kgまで8種類あります。この記事では、クラークケントFがどんな紙なのか、印刷の出方、厚さの選び分け、よくある疑問までを整理します。読み終えるころには、ご自身の案件に向いているかどうかを判断できるはずです。
クラークケントFとは?基本スペックと位置づけ
基本情報
クラークケントFは、特種東海製紙株式会社の非塗工印刷用紙です。分類としては「ホワイトベースの、クセのない紙」にあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | 特種東海製紙株式会社 |
| 分類 | 古紙配合の非塗工印刷用紙 |
| 肌 | ケント肌 |
| 連量 | 70/90/110/135/160/180/225/265kg |
| 厚さ | 0.10mm〜0.36mm |
| サイズ | A5/B5/A4/B4/A3/SRA3 |
| 入数 | 30枚/50枚/100枚 |
| 環境対応 | 古紙配合率10%以上 |
「白くて、クセがない」という強み
ケント紙は、もともと製図やイラストに使われてきた紙です。表面が均一で、線がにじまない。その系統の肌を持ちながら、白色度が高く仕上げてあるのがクラークケントFです。
塗工していないので光沢は出ません。インキが紙に入って落ち着く、いわゆる「紙らしい」出方をします。文字や図版が主役のデザインと相性がいい紙です。
そのうえで古紙配合率10%以上。環境に配慮した紙であることを、案件の説明材料として使えます。
クラークケントFが選ばれる5つの理由
- 白色度が高い。色を濁らせず、文字も図版もはっきり出る
- ケント肌でクセがない。デザインを選ばず、素直に受ける
- 連量が8段階。70kgから265kgまで、同じ紙でシリーズを通せる
- 古紙配合率10%以上。環境配慮をうたう案件で使える
- 名刺・ハガキサイズがある。断裁済みで、少部数でも扱いやすい

クラークケントFの印刷の出方
非塗工紙の見え方
塗工していないので、インキは紙に入ります。色は少し落ち着いて出て、光沢は返りません。コート紙の鮮やかさを期待すると物足りなく感じますが、文字や図版は読みやすくなります。
白色度が高いので、白は白としてきちんと見えます。紙の色が絵柄の邪魔をしないのが、この紙の良いところです。
シリーズで揃えられる
連量が8段階あるということは、薄物から厚物まで同じ紙質で通せるということです。リーフレットを110kg、名刺を160kg、台紙を225kgで組めば、白さも肌も揃います。
銘柄をバラバラに選ぶと、並べたときに白さの差が出ます。ブランドで一式そろえる案件ほど、この点が効いてきます。
主な活用シーン
- リーフレット、チラシ、封入物
- 名刺、ショップカード
- カード、ラベル、プライスカード
- 冊子の表紙
- パッケージ、台紙、什器
紙のソムリエが現場で見た使われ方
よく見かけるのは、1色刷りの名刺です。白い紙に黒文字だけ。それでも白色度が高いぶん、コントラストがはっきり出て安っぽくなりません。装飾を足さずに成立します。
もうひとつは、環境配慮をうたう会社案内です。古紙配合であることを奥付に書き添える。紙の選択そのものがメッセージになります。




クラークケントFの厚さ(連量)の選び方
8つの連量と厚み
連量は70kgから265kgまでの8段階。厚さにすると0.10mmから0.36mmまで、3倍以上の幅があります。
| 連量 | 厚さ | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 70kg | 0.10mm | リーフレット |
| 90kg | 0.13mm | チラシ・封入物 |
| 110kg | 0.17mm | リーフレット・本文 |
| 135kg | 0.20mm | カード・ラベル |
| 160kg | 0.23mm | 名刺・カード |
| 180kg | 0.25mm | 冊子の表紙 |
| 225kg | 0.32mm | パッケージ・台紙 |
| 265kg | 0.36mm | 什器・厚手の台紙 |
迷ったときの選び方
配るか、渡すか、組み立てるかで考えると早いです。折って配るものなら70〜110kg。手渡す名刺やカードなら135〜180kg。
組み立てて形にするなら225〜265kg。名刺だけで迷うなら160kg(0.23mm)が目安です。
サイズと入数
サイズはA5・B5・A4・B4・A3・SRA3の6種類、入数は30枚・50枚・100枚。8つの連量とも共通です。名刺(91×55)とハガキ(100×148)に断裁済みのものも別途あります。
クラークケントFと他の白い紙との使い分け
| 求めるもの | 向いている選択 |
|---|---|
| 白くてクセのない紙 | クラークケントF |
| 古紙配合をうたいたい | クラークケントF |
| 写真を鮮やかに見せたい | コート紙・キャストコート紙 |
| 紙の質感で見せたい | ファインペーパー |
| 水に濡れる場所で使う | 合成紙 |
クラークケントFのよくある質問
Q. 連量は何種類ありますか?
A. 70kg・90kg・110kg・135kg・160kg・180kg・225kg・265kgの8種類です。厚さは0.10mmから0.36mmまでです。
Q. サイズと入数は?
A. サイズはA5(148×210)/B5(182×257)/A4(210×297)/B4(257×364)/A3(297×420)/SRA3(320×450)の6種類、入数は30枚・50枚・100枚です。
Q. 古紙はどのくらい入っていますか?
A. 古紙配合率10%以上の製品です。環境に配慮した紙として案件で説明できます。
Q. 光沢はありますか?
A. ありません。塗工していない非塗工紙で、肌はケント肌です。光沢が必要な場合はコート系の紙をご検討ください。
Q. 名刺に向く連量はどれですか?
A. 160kg(0.23mm)前後が目安です。名刺(91×55)は断裁済みの商品として、70kgから265kgまで用意しています。
Q. パッケージや台紙に使えますか?
A. 使えます。225kg(0.32mm)と265kg(0.36mm)が、パッケージ・台紙・什器など厚手・強度が求められる用途に向きます。
Q. メーカーはどこですか?
A. 特種東海製紙株式会社です。白色度の高い、古紙配合のケント肌の非塗工印刷用紙です。
Q. 実物を見てから決められますか?
A. A4を10枚(70kg〜265kg)まとめたお試しサンプルを、有償の商品として商品ページに用意しています。
まとめ:こんな方におすすめ
- クセのない白い紙で名刺やカードを作りたい方
- リーフレットから台紙まで同じ紙質で揃えたいデザイナー・制作会社の方
- 環境配慮をうたう印刷物を企画している販促・広報担当の方
- 文字や図版が主役の、読ませる印刷物を作る方
- 薄物から厚物まで在庫を一銘柄にまとめたい印刷会社の方
白くて、クセがなくて、古紙が入っている。クラークケントFは、迷ったときに戻ってこられる一枚です。
クラークケントFの購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
クラークケントFは、紙の通販専門店「紙もっと!」でご購入いただけます。連量・サイズ・入数ごとの価格と在庫は商品ページで確認でき、全国へ発送しています。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
