「クリーム上質紙」は、上質紙に淡いクリーム色をつけた非塗工の印刷用紙です。真っ白な紙に比べて文字とのコントラストが穏やかで、長文を読み続けても目が疲れにくいのが持ち味。小説や教科書の本文、学習資料、社内マニュアルなど「読ませる印刷物」で長く使われてきました。この記事では、規格表と商品ページの実データをもとに、連量・厚さ・サイズ・入数と、本文用途での選び方をまとめます。
クリーム上質紙とは?基本スペックと位置づけ
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 非塗工の上質紙 |
| 紙色 | 淡いクリーム |
| 連量 | 55・60・70・90kg |
| 厚さ | 0.08〜0.12mm |
| サイズ | A4/A3/SRA3/B5/B4 |
| 入数 | 100/250/500/1000枚 |
| 主な用途 | 書籍本文・冊子・資料 |
| 取扱 | 立川紙業/紙もっと! |
「白」ではなく「淡いクリーム」であること
上質紙は、パルプを原料にした非塗工紙のなかでも表面がフラットで扱いやすい定番紙です。クリーム上質紙はそこに淡いクリーム色を加えたもので、紙の構造そのものは上質紙と同じ。違いは紙色だけですが、その差が読み心地に効きます。白い紙は黒文字とのコントラストが強く、明るい場所で長時間読むとまぶしさを感じることがあります。クリーム色は反射が穏やかで、文字が浮きすぎません。
もうひとつの利点は、書き込みができることです。表面に塗工層がないので、鉛筆でもボールペンでも筆記でき、学習資料やワークブックのように「読んで書き込む」印刷物と相性がよい紙です。

クリーム上質紙が選ばれる5つの理由
① 長文でも読み疲れしにくい
いちばんの理由がこれです。紙色が淡いクリームなので、黒文字とのコントラストが強すぎず、ページをめくり続けても視線が疲れにくい。小説・教科書・学習資料といった「最後まで読ませたい」印刷物で選ばれ続けている理由がここにあります。
② 本文印刷での文字の出方が素直
非塗工紙なので、インキが紙にのって落ち着きます。黒文字はにじまず、写真や図版もテカらずに再現されます。光沢で見せる紙ではありませんが、文字が主役の印刷物では、この落ち着きがそのまま読みやすさになります。
③ 筆記できる
塗工層がないため、鉛筆・ボールペン・マーカーで書き込めます。記入欄のある資料、ワークブック、手を動かしながら使うマニュアルなどに向きます。
④ 連量4種類でページ数に合わせられる
55・60・70・90kgの4段階。ページ数の多い冊子は薄く軽く、ページ数の少ない小冊子はしっかり厚く、という調整が同じ銘柄のなかでできます。紙を替えずに厚みだけ動かせるので、本文の色味がそろいます。
⑤ 定番紙なので扱いやすい
特殊な風合いの紙ではなく、印刷・製本の現場で長く使われてきた標準的な紙です。ファインペーパーのような個性はありませんが、そのぶん仕上がりが読みやすく、部数の多い仕事でも扱いやすいのが利点です。




クリーム上質紙の厚さ(連量)の選び方
4つの連量と厚み
| 連量 | 厚さ | 向く仕事 |
|---|---|---|
| 55kg | 0.08mm | ページ数の多い冊子 |
| 60kg | 0.09mm | 資料・冊子の本文 |
| 70kg | 0.10mm | レポート・学習資料 |
| 90kg | 0.12mm | ページ数の少ない小冊子 |

迷ったときの選び方
判断の軸は「ページ数」です。ページ数が多い冊子で90kgを選ぶと、束が厚くなり重量も増えます。逆にページ数が少ない小冊子を55kgで組むと、頼りない仕上がりになりやすい。ページ数が多いほど薄く、少ないほど厚く、と逆方向に考えると外しません。
もうひとつの軸が「裏抜け」です。薄いほど裏面の文字が透けやすくなるため、両面にベタや濃い図版が入る本文なら70kg以上を選んでおくと安心です。文字中心の本文であれば55〜60kgでも十分に読めます。
サイズと入数
5つのサイズ
| サイズ | 寸法 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| A4 | 210×297mm | 会社案内・資料 |
| A3 | 297×420mm | ポスター・二つ折り |
| SRA3 | 320×450mm | 断裁余白が要る仕事 |
| B5 | 182×257mm | リーフレット・冊子 |
| B4 | 257×364mm | 二つ折り(B4仕上) |
入数と価格の目安
| 連量 | 入数 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 55kg | 100〜1000枚 | ¥1,989〜 |
| 60kg | 100〜1000枚 | ¥2,005〜 |
| 70kg | 100〜1000枚 | ¥2,037〜 |
| 90kg | 100〜1000枚 | ¥2,100〜 |
入数は100枚・250枚・500枚・1000枚から選べます。価格はサイズと入数で変わるため、上の表は各連量の最小構成からの開始価格です。実際の金額と在庫は商品ページでご確認ください。

クリーム上質紙のよくある質問
Q. 連量は何種類ありますか?
55kg・60kg・70kg・90kgの4種類です。厚さは順に0.08mm・0.09mm・0.10mm・0.12mmです。
Q. サイズと入数は?
A4・A3・SRA3・B5・B4の5サイズ。入数は100枚・250枚・500枚・1000枚から選べます。
Q. 上質紙との違いは何ですか?
紙の構造は同じ非塗工の上質紙で、違いは紙色です。白ではなく淡いクリーム色のため、黒文字とのコントラストが穏やかになります。
Q. 塗工紙ですか?
いいえ、非塗工紙です。表面に塗工層がないので光沢は出ません。
Q. 書き込みはできますか?
できます。鉛筆・ボールペン・マーカーで筆記できるので、記入欄のある資料にも使えます。
Q. 冊子の本文には何kgが向きますか?
ページ数が多い冊子は55〜60kg、ページ数が少なく厚みを出したい小冊子は70〜90kgが目安です。
Q. 両面印刷で裏抜けしませんか?
文字中心なら55〜60kgでも読めます。両面に濃い図版やベタが入る場合は70kg以上を選んでおくと安心です。
まとめ:こんな方におすすめ
- 小説・教科書など、長文を最後まで読ませたい方
- 白い紙のまぶしさが気になる印刷物を作る方
- 本文に書き込みができる紙をお探しの方
- ページ数に合わせて厚みだけ調整したい方
- 部数の多い冊子で、扱いやすい定番紙を使いたい方
クリーム上質紙の購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
クリーム上質紙は、当社が運営する紙の通販専門店「紙もっと!」でご購入いただけます。連量・サイズ・入数ごとの価格と在庫は商品ページで確認でき、全国へ発送しています。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
