名刺やパッケージ台紙に使う紙を探していて、厚みも色も妥協したくない。そんなときに候補へ挙がるのがカード紙です。なかでもOK ACカードは、全25色・6種類の厚さがそろい、平滑性が高く印刷の再現性にも優れた一枚です。この記事では、基本スペックと名前の背景、オンデマンド印刷での使い勝手、用途別の連量の選び方、色の選び分け、似た紙との違いまでを順に整理します。「この紙で大丈夫か」「どの厚さを選べばいいか」で迷っている方が、読み終えたときに自分の用途に合う一枚を数字で指定できる状態になることを目指しました。
OK ACカードとは?基本スペックと名前の由来
まずは、この紙がどんな性格を持っているかを押さえます。ここでは分類・厚さ・色数といった基本スペックと、名前に込められた意味、そして数あるカード紙のなかで選ばれている理由を整理します。仕様が分かれば、自分の案件に載せられる紙かどうかを判断しやすくなります。
基本情報(メーカー・分類・特徴)
OK ACカードは、王子エフテックスが手がけるファインペーパー(特殊紙)に分類されるカード紙です。厚さは132kg・177kg・222kg・264kg・309kg・354kgの6種類、色は全25色。平滑性が高く印刷の再現性も高いため、4色印刷をかけても仕上がりは良好です。紙もっと!ではA4・A3・SRA3・B4の4サイズを、30枚・50枚・100枚の包装単位で扱っています。
名前の由来とコンセプト
頭に付く「OK」は、王子エフテックスの銘柄に共通して見られる記号です。「カード」はそのまま、カード・タグ・パッケージ台紙といった厚手用途を想定した紙であることを示しています。なお「AC」が何の略かは公表資料で確認できないため、ここでは断定しません。名前が示すとおり、コンセプトは色数と厚みで選べる汎用カード紙です。
OK ACカードが選ばれる3つの理由
- 25色×6種類の厚さという組み合わせの広さ。色替えも厚み替えも1銘柄で完結できます。
- 平滑性の高さによる印刷再現性。写真や細い文字を載せても輪郭がぼやけにくい紙です。
- 高い加工適性。折り・型抜きなど後加工を前提にした厚物用途に向きます。

OK ACカードのオンデマンド印刷適性とおすすめ活用法
オンデマンド機で刷るとき、いちばん気になるのはトナーの定着と発色です。ここでは平滑性の高さが刷り上がりにどう効くのか、そしてどんな制作物に向くのかを見ていきます。少部数で名刺やカードを作りたい方は、ここだけでも判断材料になるはずです。
発色とトナー定着の実際
表面の凹凸が少ないぶんトナーが均一に乗りやすく、4色印刷をかけても仕上がりは良好とされています。たとえば商品写真を大きく配置したショップカードや、細い明朝体を使った名刺のように、面と線の両方を要求される版でも扱いやすい紙です。ただし色紙のため、下地の色がインキやトナーの見え方に影響します。濃い色の紙に淡い色を刷る場合は、事前のテスト印刷をおすすめします。
主な活用シーン
- 名刺・ショップカード・メンバーズカード
- パッケージ台紙、値札や下げ札などのタグ
- 冊子や作品集の表紙、ポストカード、DM
- ファイル、インデックス
紙のソムリエが現場で見た使われ方
紙もっと!では厚さごとに想定用途を整理しており、132kg〜177kgは表紙・ポストカード・タグ・DM、222kg〜264kgは名刺・カード・パッケージ台紙、309kg〜354kgは色を活かしたパッケージという区分で案内しています。ご相談として多いのも、この「厚さと用途の対応」に関するものです。同じデザインでも、厚さを一段上げるだけで受け取ったときの印象は変わります。迷う場合は実物の厚みを手で確かめてから決めるのが確実です。




OK ACカードの厚さ・連量の選び方
カード紙選びでいちばん迷うのが厚さです。ここでは連量という単位の意味からおさらいし、用途別の早見表と、決めきれないときの考え方をまとめます。読み終えれば、自分の制作物に必要な厚さを数字で指定できるようになります。
連量とは(初心者向け補足)
連量とは、同じ寸法の紙を1,000枚(=1連)重ねたときの重さをkgで表したものです。数字が大きいほど厚い紙、と考えて差し支えありません。ただし基準になる紙の寸法(四六判・菊判など、紙の元になる大きな原紙サイズの呼び名)は銘柄ごとに異なるため、連量の数字は同じ銘柄のなかで比べるものと覚えておくと混乱しません。OK ACカードでは132kgから354kgまで6段階が用意されています。
用途別の連量早見表
| 連量 | 厚さの目安表記 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 132kg | #150 | 表紙、ポストカード、タグ、DM |
| 177kg | #200 | 表紙、ポストカード、タグ、DM |
| 222kg | #250 | 名刺、カード、パッケージ台紙 |
| 264kg | #300 | 名刺、カード、パッケージ台紙 |
| 309kg | #350 | 色を活かしたパッケージなど |
| 354kg | #400 | 色を活かしたパッケージなど |
迷ったときの選び方
用途がまたがるときは、厚いほうを選ぶと失敗が少ないのが基本です。名刺やカードは薄いと頼りなく見えやすく、逆に厚みは高級感として伝わりやすいためです。ただし、折り加工を伴う制作物では厚すぎると折り目が割れやすくなります。二つ折りカードなら222kg前後を起点に検討し、必要ならスジ入れを前提にしてください。単票のカードなら厚めが目安になります。

OK ACカードの風合いと色展開
同じ厚さでも、色と手ざわりで印象は大きく変わります。ここでは表面の質感と、全25色をどう選び分けるかを整理します。ブランドカラーに合わせて紙を決めたい方に向けたパートです。
手ざわりと質感
平滑性の高い、なめらかな表面を持つカード紙です。強い凹凸やエンボスがないぶん、紙そのものの色と印刷面の再現性がストレートに出るタイプといえます。高級感と高い加工適性を併せ持つ紙として案内されており、厚い連量ほど手に取ったときの張りとコシがはっきり感じられます。
色のラインナップと選び分け
色は全25色。白系の白・ましろ、淡色系のあさぎ・うぐいす・うす草・うすクリーム・うす鼠・うす水・うす桃・黄色・銀鼠・栗・濃クリーム・鮭・とのこ・肌・水・桃、中濃色の金茶・草・空・緑、濃色の黒・まあか・まくろという構成です。印刷を主役にするなら白系〜淡色系、紙の色そのものを見せたいなら中濃色〜濃色、と考えると絞り込みやすくなります。濃色に印刷する場合は、白版や箔押しなど不透明な加飾との組み合わせが有効です。なお、カラーチャートと実際の紙の色には差が生じます。


OK ACカードとよく比較される紙との違い
色数の多いファインペーパーは他にもあり、どれを選ぶか迷う場面は少なくありません。ここでは紙もっと!で扱っている代表的な色紙3種と並べて、性格の違いを整理します。厚さと色数のどちらを優先するかで、答えは変わります。
比較表
| 銘柄 | 色数 | 厚さの展開 | 表面の性格 |
|---|---|---|---|
| OK ACカード | 25色 | 132〜354kgの6種類 | 平滑でなめらか。厚物中心 |
| タント | 200色超 | 70kg・100kg | 均一なエンボス |
| NTラシャ | 100色超 | 100kg・130kg | コットンパルプ配合のラフ調 |
| 色上質紙 | 32色 | 7種類 | 上質紙ベースの定番カラー用紙 |
使い分けの目安
色数の多さで選ぶならタントやNTラシャ、厚みで選ぶならOK ACカードというのが大枠の住み分けです。タントとNTラシャは100kg前後が中心のため、名刺やパッケージ台紙のような厚物にはOK ACカードのほうが素直に対応できます。逆に、細かな色指定が最優先の案件では色数の多い銘柄が有利です。コストを抑えたい定番用途なら色上質紙も選択肢に入ります。
OK ACカードのよくある質問
最後に、購入前によく寄せられる質問をまとめます。厚さの指定やサイズ、印刷方法など、発注前に確認しておきたいポイントを短く整理しました。気になる項目だけ拾い読みしていただいてかまいません。
Q. 名刺に使うならどの厚さですか
A. 222kg〜264kgが名刺・カード向けとして案内されている範囲です。より厚みを出したい場合は309kg以上も選べます。
Q. 取り扱いサイズと包装枚数を教えてください
A. 紙もっと!ではA4(210×297)・A3(297×420)・SRA3(450×320)・B4(257×364)を扱っており、包装枚数は30枚・50枚・100枚から選べます。
Q. オンデマンド印刷でも使えますか
A. 平滑性が高く、印刷の再現性に優れた紙です。ただし機種やトナーとの相性は環境によって差が出るため、本番前のテスト印刷をおすすめします。
Q. カラーチャートの色と実物は同じですか
A. カラーチャートと実際の紙の色には差がございます。色を厳密に合わせたい場合は、実物でのご確認をおすすめします。
まとめ:OK ACカードはこんな方におすすめ
- 名刺・カード・パッケージ台紙など、厚みが必要な制作物を作りたい方
- 紙の色を活かしたデザインをしたいが、印刷の再現性も落としたくない方
- 132kg〜354kgの6段階から厚さを選び分けたい方
- 同じ銘柄で色と厚さの組み合わせをそろえ、シリーズ展開したい方
OK ACカードの購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
OK ACカードは、紙の通販専門店紙もっと!でご購入いただけます。厚さを選ぶと色・サイズ・枚数を指定できる仕様なので、必要な分だけ手配できます。少量から試したい方も、まとまった枚数が必要な方も、下のボタンから商品ページをご確認ください。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
