名刺やカタログ、パッケージで「上品な質感を出したいけれど、写真やロゴの発色は妥協したくない」。そんな悩みに応えてくれるのがOKミューズガリバーマットです。この記事では、紙のソムリエがOKミューズガリバーマットの基本スペックと名前の由来、オンデマンド印刷での発色や活用法、厚さ(連量)の選び方、色展開、似た紙との違い、よくある質問まで順番に解説します。読み終えるころには、あなたの用途にこの紙が合うか、どの連量を選べばよいかが分かります。
OKミューズガリバーマットとは?基本スペックと名前の由来
まずはOKミューズガリバーマットがどんな紙なのか、基本の位置づけを押さえましょう。ここでは、メーカーや分類といった基本情報と、シリーズ名に込められたコンセプト、そして数ある高級紙のなかで選ばれる理由を紹介します。
基本情報(メーカー・分類・特徴)
OKミューズガリバーマットは、竹尾が展開する「GAシリーズ」のファインペーパー(ファンシーペーパー)です。正式名称はOKミューズガリバーマットCoCで、表面がマットに仕上がる「ラフ・グロス」系の紙にあたります。しっとりとした手ざわりと落ち着いたマットな質感が持ち味で、環境に配慮したFSC森林認証紙でもあります。インクがのった部分には自然な光沢が生まれ、写真やロゴが上品に映えるのが大きな特徴です。
名前の由来とコンセプト
「GA」はグラフィックアートを指し、デザインや作品制作の現場で使いやすい上質紙として展開されてきたシリーズです。マット仕上げの落ち着いたトーンは、派手さよりも上質感で勝負したい印刷物に向いています。名刺やカタログなど、手に取ったときの質感で印象づけたい場面で選ばれてきました。
OKミューズガリバーマットが選ばれる3つの理由
- 上品な発色:マット基調でも、インク部分に自然なツヤが出て写真やロゴが映えます。
- 豊富な厚み展開:90〜180kgまでそろい、リーフレットから表紙まで一枚で対応できます。
- 安心の環境対応:FSC森林認証紙で、環境配慮をうたう印刷物にも使えます。

OKミューズガリバーマットのオンデマンド印刷適性とおすすめ活用法
OKミューズガリバーマットは、オンデマンド印刷(トナー式のデジタル印刷)とも相性のよい紙です。ここでは発色やトナーの定着といった印刷の実際と、どんな用途で力を発揮するのかを見ていきます。
発色とトナー定着の実際
マット系の紙は色が沈みやすい印象がありますが、OKミューズガリバーマットはインクがのった部分に自然な光沢が出るため、写真やベタ面がくすまず鮮やかに再現されます。表面に適度な締まりがあるので細かな文字も読みやすく仕上がります。ただしトナーの定着はプリンターや設定で差が出るため、本番前に必ずテスト印刷で確認しましょう。
主な活用シーン
たとえば、会社案内やサービス紹介のカタログ、ブランドの世界観を伝えるパッケージ、印象を残したい名刺やショップカードなどに向いています。具体的には、90〜110kgはリーフレットのように軽く扱う印刷物に、135〜180kgはカードや冊子の表紙のように厚みと存在感がほしい用途に選ばれます。
紙のソムリエが現場で見た使われ方
紙のソムリエとして店頭でご相談を受けるなかでは、「マットで上品だけれど写真もきれいに出したい」という理由でOKミューズガリバーマットを選ばれる方が目立ちます。とくに名刺やショップカードなど、手に取って質感を確かめてもらう小さな印刷物で力を発揮する紙です。




OKミューズガリバーマットの厚さ・連量の選び方
紙選びでつまずきやすいのが「連量(厚さ)」です。ここでは連量の基本から、用途別のおすすめ、迷ったときの選び方までを整理します。
連量とは(初心者向け補足)
連量とは、同じサイズの紙を1,000枚(1連)重ねたときの重さ(kg)のことで、数字が大きいほど厚い紙になります。OKミューズガリバーマットは四六判で90kg・110kg・135kg・180kgがそろい、薄手から厚手まで幅広く選べます。
用途別の連量早見表
| 連量(四六判Y目) | 米坪 | 厚み | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 90kg | 104.7g/㎡ | 0.14mm | リーフレット・軽い配布物 |
| 110kg | 127.9g/㎡ | 0.17mm | チラシ・二つ折り |
| 135kg | 157g/㎡ | 0.21mm | カード・冊子の本文〜表紙 |
| 180kg | 209.4g/㎡ | 0.28mm | 名刺・カード・冊子の表紙 |
迷ったときの選び方
配布物なら110kg前後、しっかり感を出したい名刺やカードなら180kgを目安にすると選びやすくなります。厚いほど高級感は増しますが、折り加工にはやや不向きになるため、二つ折りにするなら厚すぎない連量を選びましょう。

OKミューズガリバーマットの風合いと色展開
OKミューズガリバーマットの魅力は、手ざわりと色の上品さにもあります。ここでは質感と、選べる色のラインナップを紹介します。
手ざわりと質感
表面はしっとりとしたマット調で、指先になじむ自然な手触りです。塗工紙のようなツルッとした平滑さではなく、ほどよい落ち着きがありながら、印刷部分はきれいに発色します。質感で上質さを伝えつつ、写真やロゴの再現性も両立できる点が支持されています。
色のラインナップと選び分け
色は白系を中心に、アイボリー・オフホワイト・ハイホワイト・ホワイトの4色がそろいます。あたたかみのある印象にしたいならアイボリーやオフホワイト、写真やカラーを鮮やかに見せたいなら白色度の高いハイホワイトやホワイトが選びやすいでしょう。

OKミューズガリバーマットとよく比較される紙との違い
似た紙と迷ったときのために、代表的な比較対象との違いを整理します。用途やコストに合わせて選び分ける参考にしてください。
比較表
| 紙 | 仕上がり | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| OKミューズガリバーマット | マット | しっとり・上品な発色 | 名刺・カタログ・パッケージ |
| OKミューズガリバーグロスCoC | グロス(光沢) | 紙質は同じで光沢寄り | 写真を華やかに見せたい印刷物 |
| 一般的なマットコート紙 | マット | 表面が平滑で扱いやすい | 大量印刷・コスト重視 |
使い分けの目安
同じ質感で光沢を強めたいならOKミューズガリバーグロスCoC、コストを抑えて大量に刷るなら一般的なマットコート紙が候補になります。ファインペーパーならではの上質な風合いを活かしたいならOKミューズガリバーマットが向いています。

OKミューズガリバーマットのよくある質問
最後に、紙のソムリエがよく受ける質問をまとめました。購入前の不安を解消する参考にしてください。
Q. 家庭用プリンターでも印刷できますか?
A. 機種により相性が異なるため、まずはテスト印刷での確認をおすすめします。厚手の連量はプリンターの対応厚さもあわせてご確認ください。
Q. 名刺にはどの連量が向いていますか?
A. しっかりとした厚みが出る180kgが、名刺やカードに選ばれやすい連量です。
Q. 色は何色から選べますか?
A. アイボリー・オフホワイト・ハイホワイト・ホワイトの白系4色から選べます。
Q. 少しだけ試すことはできますか?
A. 紙もっと!では紙のお試しサンプルもご用意しています。まずは質感を手に取って確かめてみてください。
まとめ:OKミューズガリバーマットはこんな方におすすめ
- 上品なマット質感と、写真・ロゴの鮮やかな発色を両立させたい方
- 名刺・カタログ・パッケージなどで存在感のある紙を探している方
- 90〜180kgから用途に合う厚さを選びたい方
- FSC森林認証紙で環境にも配慮したい方
OKミューズガリバーマットの購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
OKミューズガリバーマットは、紙の通販専門店「紙もっと!」でサイズ・連量を選んで購入できます。印刷イメージ写真つきで紙を選べるので、初めての方でも安心です。「まずは質感を確かめたい」という方は、小ロットからの購入がおすすめです。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
