TRY:やってみた!

TP通信をLIMEXで|丈夫・水に強い・環境配慮型素材で新しい紙の魅力を発信

TRY:やってみた!

TP通信をLIMEXで制作!環境配慮×高印刷品質の次世代リーフレット

立川紙業の情報発信ツールとして制作している 『TP通信』
今回、このリーフレットを LIMEX(ライメックス) で新たに制作しました。

LIMEXは石灰石を主原料とした新素材で、
紙とは異なる独自の質感と高い耐水性・耐久性を持ち、
環境配慮型素材として全国的にも注目されています。

“紙のプロ” があえて紙ではなく LIMEX を採用した理由、
その仕上がりや活用ポイントをご紹介します。

「LIMEX(ライメックス)白ソフト」は、石灰石を主原料とした環境配慮型の新素材です。
木材パルプや石油由来のプラスチックの使用量を大幅に削減できるサステナブル素材として注目されています。
やわらかな白さとマットな質感を持つ“白ソフト”タイプは、紙のような風合いと高い耐水性を両立。
メニュー表やポスター、カードなど、環境+デザイン性の両面を重視する印刷物に最適です。

特徴・質感・印刷&加工対応

  • やわらかな白色:自然で上品なマットホワイト

  • 高い耐水性・耐久性:水・湿気に強く、屋外使用も可能

  • 印刷適性:UV印刷やオンデマンド印刷に対応

  • 環境配慮:木材を使わず、CO₂排出削減に貢献

紙の質感を持ちながら、プラスチックのような強さを備えているのがLIMEXの大きな特徴です。

LIMEXで制作したTP通信の特徴

TP通信は「紙と印刷の魅力を伝えるミニメディア」。
今回は、あえて“紙以外の素材”であるLIMEXを選び、読者に 新しい質感体験 を届けたい、という意図がありました。

LIMEXは紙とは異なる“しっとりした手触り”で、堅さとコシがあり、情報リーフレットとの相性が良い素材です。
TP通信はご請求書と一緒に発送することが前提なので、あまり厚手の紙だと郵送料が高くなるのと、折加工ができないことから150μと200μで検討することとしました!

そもそも印刷が立川紙業でできるのか?

LIMEXの印刷実績が立川紙業でそもそもとしてなかったので、とりあえず両方の厚さのテスト印刷からメーカーさん協力のもと進めました!
実際にオンデマンド印刷をかけた結果ですが、トナーの定着も良好で色の再現度も高く、予想よりもいい仕上がりになり驚きました!

早速次の課題が!!
実績がないのでもちろん折り加工の実績もありませんでした!

折り加工のテスト!

立川紙業の子会社『アオイ製本』協力のもとLIMEXの折り加工のテストを行いました!
TP通信は三つ折りなのでハードルはあまり高くありませんが、素材が伸びることで折りのずれにつながることがありますので、それが課題でした!

ようやく本番!

結果から申しますと150μも200μも両方ともに印刷・折り加工は良好でした!
今回は郵便料金のからみで150μを採用し本番を迎えました!

印刷・折り加工ともに満足のいく仕上がりになりました!

紙のソムリエ コメント

LIMEXは“紙とは違うのに、紙の仕事ができる”非常に面白い素材です。
紙の専門会社としては、紙そのものだけでなく、新素材の可能性も広く提案していくべきだと感じています。

今月のTP通信は、素材を体験しながら読める仕様になっていますので、ぜひ手触りも含めて楽しんでください。

まとめ:こんな用途におすすめ!

  • 商談・展示会で手に汗がついても問題なし

  • カバンの中に入れても折れ・破れが少ない

  • 外出先・現場・倉庫など水回りの場面でも閲覧可能

  • 長期保存が必要な読み物としても安心

「長く読んでほしい号」に最適な素材です。

株式会社立川紙業
五十嵐 広治(いがらし こうじ)

日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人

紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中

・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやyoutubeなどSNS運用による情報発信

全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて
紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。

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