「NTラシャで名刺やパッケージ、冊子の表紙を作りたいけれど、どんな紙なのか、どの厚さを選べばいいのか分からない」——そんな悩みはありませんか。この記事では、紙の通販専門店「紙もっと!」の紙のソムリエが、NTラシャの特徴・印刷適性・連量の選び方・色展開・似た紙との違いまでをわかりやすく解説します。読み終えるころには、あなたの用途にぴったりの一枚と厚さが選べるようになります。
NTラシャとは?基本スペックと名前の由来
まずはNTラシャがどんな紙なのか、基本情報と名前の由来からご紹介します。ここを押さえると、なぜ名刺やパッケージなどの高級印刷物に選ばれるのかが見えてきます。
基本情報(メーカー・分類・特徴)
NTラシャは、1949年の誕生以来、日本のファインペーパーのパイオニアとして長く愛され、いまやスタンダードとして定着しているカラーファインペーパーです。落ち着いた色味とマットな質感が特徴で、良質のコットンパルプを配合することで柔らかく素朴な風合いが生まれています。紙そのものに雰囲気があり、シンプルなデザインでも上質に仕上がるのが大きな強みです。
名前の由来とコンセプト
「ラシャ」という名前は、羅紗(らしゃ:厚手の起毛毛織物)を思わせる緻密で温かい肌触りに由来します。細かな繊維の見える紙面はまるで布のような温かみがあり、深みのある色がその表情をより一層際立たせます。
NTラシャが選ばれる3つの理由
たとえば、100色を超える豊富なカラー展開、マットでしっとりした上質な手ざわり、箔押しや白インキなど特殊加工との高い相性。この3点が、紙が主役になる印刷物でNTラシャが選ばれる理由です。

NTラシャのオンデマンド印刷適性とおすすめ活用法
ここではNTラシャの印刷での実力と、どんな制作物に向くのかを具体的にご紹介します。「刷ってきれいに仕上がるのか」という不安を解消できます。
発色とトナー定着の実際
マットな紙面ながら印刷適性が高く、オンデマンド印刷機でも扱いやすい紙です。深みのある地色に白インキを重ねると、深色×白の美しいコントラストが生まれます。箔押し・空押しとの相性もよく、加飾を加えることで高級感をさらに引き出せます。
主な活用シーン
- 名刺・ショップカード・招待状
- 会社案内や冊子の表紙、ブランドタグ・台紙
- 高級パッケージ(箱・スリーブ)、メニュー・証書
紙のソムリエが現場で見た使われ方
実際に触れてみると、コットン由来のしっとりとした質感が指先に伝わります。たとえばタイポグラフィ中心のミニマルなデザインほど紙の質感が引き立ち、深い色を選んで白インキや箔と組み合わせたい、というご相談をよくいただきます。




NTラシャの厚さ・連量の選び方
NTラシャには2つの厚さがあります。ここでは連量の基礎知識と、用途別の選び方を早見表で整理します。数値が苦手な方でも迷わず選べます。
連量とは(初心者向け補足)
連量とは、同じ大きさの紙を1,000枚重ねたときの重さ(kg)のことです。数値が大きいほど厚い紙になります。NTラシャは100kgと130kgの2種類から選べます。
用途別の連量早見表
| 連量 | 厚さの目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 100kg | 中厚 | 便せん、リーフレット、冊子の本文、封筒 |
| 130kg | 厚手 | 名刺、ポストカード、タグ、DM、冊子の表紙 |
迷ったときの選び方
しっかりとした厚みや高級感を出したいなら130kg、冊子の中ページなど軽さを活かしたい用途なら100kgが目安です。用途に迷うときは、まずお試しサンプルで質感と厚みを確かめてみるのがおすすめです。

NTラシャの風合いと色展開
ここではNTラシャ最大の魅力である質感と色について掘り下げます。色選びのちょっとしたヒントもご紹介します。
手ざわりと質感
マットで温かい手触りが特徴で、しっとりとした質感が上質感を演出します。クラシックな色からニュアンスカラーまで幅広く、紙そのものがデザインの主役になる「雰囲気のある紙」です。
色のラインナップと選び分け
淡色から原色まで、100色を超える豊富なカラーが揃います。色は濃度や価格帯に応じてA色〜F色のグループに整理されており、淡いパステル系から、えんじ・漆黒・紺といった深色まで選べます。ブランドカラーに合わせた一枚を見つけやすいのも魅力です。


NTラシャとよく比較される紙との違い
NTラシャと似たカラーペーパーとの違いを整理します。用途に応じた使い分けの参考にしてください。
比較表
| 銘柄 | 質感 | 色数 | 連量の例 |
|---|---|---|---|
| NTラシャ | 羅紗風のマットで温かい質感 | 100色超 | 100kg・130kg |
| タント | 細かなエンボスのある表面 | 全200色 | 70kg・100kg |
| 色上質紙 | なめらかな上質紙 | 全32色 | 薄口〜超厚口 |
使い分けの目安
深い色味とコットンの質感で高級感を出したいならNTラシャ、より多くの色数から選びたいならタント、手頃にカラーを取り入れたいなら色上質紙が向いています。用途と予算に合わせて選び分けましょう。
NTラシャのよくある質問
ここでは、紙のソムリエが実際によくいただくNTラシャに関する質問にお答えします。
Q. オンデマンド印刷でも使えますか?
はい。マットな紙面ながら印刷適性が高く、オンデマンド印刷機でもご利用いただけます。仕上がりが不安な場合は、お試しサンプルでの事前確認がおすすめです。
Q. 白インキや箔押しはできますか?
相性のよい紙です。深い地色に白インキや金・銀の箔を合わせると、コントラストや高級感を引き出せます。
Q. 名刺にはどちらの厚さが向いていますか?
しっかりとした厚みが出る130kgが名刺には向いています。用途に応じて100kgと合わせてご検討ください。
Q. どんなサイズがありますか?
A4・A3・SRA3・B4のサイズをご用意しています。用途に合わせてお選びいただけます。
まとめ:NTラシャはこんな方におすすめ
- 高級感のある名刺・カードを作りたい方
- 深い色味を活かしてブランドらしさを表現したい方
- パッケージや台紙に厚みと質感を求めるデザイナーの方
- シンプルでも存在感のある印刷物を作りたい方
NTラシャの購入は紙の通販専門店「紙もっと!」で
NTラシャは、紙の通販専門店「紙もっと!」でお求めいただけます。100kg・130kgの2種類、豊富なカラーから必要な分だけ購入できます。色や質感が気になる方は、まずお試しサンプルで実物を確かめてみてください。用途に合った一枚が、きっと見つかります。

紙のソムリエ 五十嵐 広治(いがらし こうじ)
日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」
株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人
紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。
現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中
・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営
・コーポレートサイト/ブログの制作・更新
・InstagramやYouTubeなどSNS運用による情報発信
全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて、紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。
