紙について kg表示印刷用紙印刷知識四六判坪量用紙単位紙の厚さ紙の選び方紙の重さ連量 紙はなぜ“kg”で表すの?印刷で使われる「連量」表示の理由と意味 紙について 2024.04.232025.06.27 紙はなぜ“kg”で表記されるの?印刷業界の「連量」表記の理由と仕組み 目次 紙はなぜkg表示をするのか?紙の取引方法は?坪量・米坪について紙の大きさは様々紙の枚数を表す単位:連とは重さの計算方法寸法によって連量(重さ)は違う! 紙はなぜkg表示をするのか? 紙関連の仕事をしていると最初に驚くのが、紙はkgでやり取りをしていることですよね? 今更ながらなぜkg表示なのかをおさらいしたいと思います。 紙の取引方法は? なぜkg表示が存在しているかというと紙は重さで取引をしている業界です。 私はこの業界に入るまで知りませんでした。 せいぜい100枚でいくらとかそんな感覚しかありませんでした。 ファンシーペーパーという高価な紙は一枚単位からの取引をしてるのもビックりな話ですが、今は置いておきます。 坪量・米坪について 重さの話をする前に『米坪(坪量)』の話をしないと始まりませんね!! 『米坪(坪量)』とは1平方メートル(㎡)あたりの紙の重さです。 紙は生産の段階でこの『坪量』を設定して生産されます。 一般的にコピー用紙は64gです。 そして紙というのは規格が決まってます。 ここでは一般的な紙の寸法を例に重さについて解説してきます。 紙の大きさは様々 A判:625×880 国際JIS規格に定められたA列の寸法のために使われる大きさです。 菊判:636×939 当初は新聞用紙に使用する目的でアメリカから輸入した大きさです。 B判:765×1085 日本で開発された寸法でB列の寸法のために使われる大きさです。 46判:788×1091 明治時代にイギリスから輸入された大きさ この4つの寸法が紙の取引をする上では押さえておきたい王道な寸法になります。 紙の枚数を表す単位:連とは これも業界ワードなんですが、紙の取引は1000枚単位が基本で 1000枚のことを『連』と言います 一連の重さがkg表示になってます。 ここからは計算になるのでややこしいんですが・・・・ 重さの計算方法 ここではA判:625×880で計算していきます。 ここで重要な要素は ・米坪:64g ・寸法:625×880 ・2捨3入・7捨8入 2捨3入・7捨8入????????? 恥ずかしながら四捨五入しか知りませんでした。(笑) 625×880を1m(1000mm)換算に直します。 0.625×0.880 これを計算すると0.55という数字が導き出せます。 A判は0.55㎡ということですね!! これに坪量64gをかけると連量の元が計算されます。 0.55×64g=35.2 これに謎の呪文2捨3入・7捨8入をします。 つまり35.2の0.2部分は捨てます。 ですのでこのA判の64gは連量に直すと35kgになります!! つまり1連(1000枚)の重さが35kgということになります。 寸法によって連量(重さ)は違う! この計算方法を菊判・B判・46判に当てはめて計算することができます。 すると 菊判:38kg B判:53kg 46判:55kgになります。 これでみなさんも紙マイスターですね!! 紙の専門のECサイト『紙もっと!』はこちらから 株式会社立川紙業五十嵐 広治(いがらし こうじ)日本洋紙板紙卸商業組合 認定「紙営業士」株式会社立川紙業/ECサイト「紙もっと!」管理人紙とともに育ち、紙を愛し、紙の魅力を伝えることを仕事にしています。現在は、株式会社立川紙業にて以下を中心に活動中・ECサイト「紙もっと!」の企画・運営・コーポレートサイト/ブログの制作・更新・InstagramやyoutubeなどSNS運用による情報発信全国の印刷会社・デザイナー・個人ユーザーに向けて紙の楽しさ・奥深さを日々発信しています。